1984年ダムタイプ創設から《S/N》へ。
その創作の過程で小山田徹が描き留めた思考とイメージの断片。
2026年9月26日[土]−10月25日[日]小山田徹展@ARTROのご案内。
「初期ダムタイプアーカイブプロジェクト」の一環として、昨年末から準備を進めてきた小山田徹展を、ようやく皆さまにお知らせできることになりました。
本展では、ダムタイプの創設から『S/N』に至るまで、作品制作のさまざまな過程で小山田が書き留めてきたメモ(ドローイングや落書き等)を中心に展示します。
西京区・桂周辺の下宿から、河原町今出川の清和テナントハウス2階にあったダムタイプオフィスまで、当時の活動の空気や、メンバーたちの息づかいが感じられる展覧会になったのではないかと思います。
9月27日にはオープニングレセプションを開催。10月11日には、京都市立芸術大学で同時代を過ごした美術家・石原友明氏と小山田徹による対談を予定しています。当時の美術界や京都市立芸術大学の様子、外部から見たダムタイプの姿など、さまざまなお話を聞いていただける機会になるでしょう。
またクロージングには、山中透の新ユニット「IVIVIVIV」によるライブと、山中透によるダムタイプ楽曲のライブも予定しています。
各イベント開催日には、作家在廊の予定です。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
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DUMB TYPE 1984–1997|小山田徹
会期:2026年9月26日[土]−10月25日[日]11:00−18:00・月火定休
会場:ARTRO(京都市中京区貝屋町556・高倉通錦小路上る西側)
主催:ARTRO
共催:初期ダムタイプアーカイブプロジェクト
オープニングレセプション:9月27日[日]16:00−20:00 DJ:toru yamanaka
トークイベント:10月11日[日]16:00−18:00 ゲスト:石原友明
クロージングイベント:10月25日[日]18:00−21:00 ライブ:IVIVIVIV、toru yamanaka
※イベントの詳細は後日発表となります。ARTROまたは初期ダムタイプアーカイブプロジェクトのホームページにてご確認ください。
1984年、今から42年前、私たち(私)はワクワクしていた。世界中で、同時に、「パフォーマンス」という声が聞こえ始めたのだ。そして、私たち(私)はその世界の可能性にのめり込んだ。
辞書をめくりながら「濁音があったほうが記憶に残りやすい」「馬鹿馬鹿しい意味がいい」「物語から離脱したい」「なんの集団かわからないのがいい」「短く言い換えられるのがいい」とかブツブツ言いながら探し出した名前が dumb type だった。それ以来私たち(私)は dumb type の時間を走る事になった。
その頃のアイデアの共有の仕方は、断片的な言葉や落書きの様な絵、スケッチのような音源、映画のピックアップなどをそれぞれが脈絡なく提示し合い、大きなテーブルの上にランダムに並べて組み合わせを考えたりしながら、少しづつパフォーマンスを作っていた。私は主に落書きの様な絵で示していた。描いて描いて描きまくっていた。それは舞台装置であったり、シーンのイメージであったり、興味深いディテールであったり、自然の現象であったり。そしていつの間にか他のメンバーが出した様々な要素と結びついて、パフォーマンスへとなっていったのだ。
今回の展覧会で提示する様々な図面やドローイングは、長らく開かずの段ボールにしまわれていたものである。開いてみるとあの頃の思考の流れがよくわかる。そして、何と何が結びついてあのシーンが出来上がったのかがみてとれる。若気の至りでとても恥ずかしいのだが、一度皆様と共有してみようと思う。42年の時間がこれからの未来につながるといいのだけれど。
新作のドローイングは40年前の自分に戻って描いてみるという試みである。私自身がタイムマシンに乗ってあの頃に戻ってあの頃の空気を感じながら描いてみた。青臭いロマンティシズムはご容赦ください。
小山田徹|Toru Koyamada
1961年、鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中、友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。1992年、メンバーのAIDS発症を知る。以降、AIDSを取り巻く問題に関する活動を始め、ダムタイプを離れた後は、「共有空間の獲得」をテーマに、人々が出会い、交流する場を創造する活動を続ける。2010年から京都市立芸術大学彫刻専攻の教員を務める。2025年4月、同大学の理事長・学長に就任。





